「らんちゅう」は漢字で「蘭鋳」や「卵虫」と書きます。上から見て観賞する金魚の代表的な品種で、金魚の王様と呼ばれています。毎年秋になると、全国各地で盛んに品評会が開催されています。
現在は、ほとんど見ることの出来なくなった「和金(ワキン)」から背びれを取り改良した肉瘤のない「マルコ(丸子)」という金魚の改良種で、現在のような獅子頭らんちゅうは江戸時代の末期から明治にかけて確立しました。
いつ頃から「らんちゅう」と呼ばれるようになったかというと、現存している最古の記録として、江戸時代の明和元年(1764年)に刊行された「萬芸似合袋」に獅子頭らんちゅうという明確な記述が存在します。
さらに、文久2年(1862年)に大阪で、「大阪らんちゅう(オオサカランチュウ)」の品評会と「らんちゅう」の品評会が同時開催され、その時の番付表が現存しています。
しかし、現在の「らんちゅう」のように、本格的に改良が進んだのは、明治に入り、初代石川亀吉翁(1831〜1903年)が家業も忘れて心血を注いで改良に取り組み作出しました。ちなみに石川家は現在も「らんちゅう」の品種維持・改良に取り組んでおり、現在はらんちゅう宗家と呼ばれています。

